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 成年後見サポート(生活機能分類の活用①)
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      生活機能分類の活用  
         厚生労働省大臣官房統計情報部編集
「生活機能分類の活用に向けて(平成19年)」によると、WHOにより開発
         された国際生活機能分類
(ICF)は、平成13年にWHOより加盟各国に勧告されたものである。その目的は、健
         康状態と健康関連状況について、統一的で標準的な言語と概念的枠組みを提供することの分類で、すべての人
         の健康状態を全人的に把握するものとしての開発である。 そして、ICFはWHOが総合的に管理しているWHO
         -FIC
(世界保健機関国際分類ファミリー)の中心分類の一つである。 
「生活機能分類の活用に向けて」は、ICF
         
の具体的活用に資するよう、構成要素のうち「活動」及び「参加」部分を対象とし、その評価を行う際に必要となる
         評価点基準につき、現時点の暫定案を示そうとするものである。
         (ICF
: International Classification of Functioning, Disability and Health)
           
          ICF
評価を用いる時の基本的考え方
         1 分類項目は、それぞれにつき、評価と一体で用いられる。
         2 分類項目は、一人につき全人的に把握することが可能な設計(全ての項目の把握を求めている趣旨に非ず)。
         3 分類項目は、WHOが提示したもので、その定義に従う。 分類項目を用いる際、限定的ではなく、目的に応じ
           て変わる可能性がある。
         4 健康状態や環境等、様々な要素が生活機能に対して相互に影響を与えうることをICFでは重要視されている。
           
          ICFの構成要素
         1 人間の生活機能に関する項目をアルファベットと数字で組み合わせた方式で表す分類。
         2 生活機能(「心身機能・身体構造」、「活動」、「参加」の3つの構成要素)と背景因子(「環境因子」、「個人因子
           」)の項目で構成。
           

          構成要素間の相互作用
         個人の生活機能は、健康状態(疾病、外傷等)と背景因子間に相互作用や複合的な関係があると考えられてお
         り、また、生活機能を構成する「心身機能・身体構造」、「活動」、「参加」間にも、相互作用や複合的な関係があ
         ると考えられている。

           
            
(注) 「生活機能分類の活用に向けて」より
                              ウェブ アニメータ
         
ウェブ アニメータICFの有効利用ウェブ アニメータ
         成年後見制度は、家庭裁判所が選任した成年後見人等(成年後見人・保佐人・補助人)が制限行為能力者を保
         護・支援
する制度である。この制限行為能力者は、本人にどの程度の判断能力(残存能力)が備わっているかを
         段階により分類し、後見・保佐・補助の三種類としている。
成年後見制度の基本理念は、自己決定の尊重、残存
         能力の活用、ノーマライゼーション
(障害のある方も、家庭や地域で普通の生活ができるような社会を作ること)を
         
その趣旨としている。 
           

         精神上の障害(知的障害・精神障害・認知症など)
により判断能力が十分でない、ご本人の保護を図り、自己決
         定の尊重、残存能力の活用、ノーマライゼーション
の理念のため、残存能力をいかに維持するか、家族に対しど
         う支援していくかなどを考慮する必要がある。ICFは、健康状態や環境等、様々な要素が生活機能に対して相互
         に影響を与えているとされており
、ICF活用は、ご本人や家族、医療や介護現場関係者等が、生活機能や疾病
         状態につき共通の理解を持つことができ有効である。
           

         
民法第858条(成年被後見人の意思の尊重及び身上の配慮)
            「成年後見人は、成年被後見人の生活、療養看護及び財産の管理に関する事務を行うに当たっては、成年
            被後見人の意思を尊重し、かつ、その心身の状態及び生活の状況に配慮しなければならない」とある。
           ウェブ アニメータ財産管理と比較して用いられる
「身上監護」は、この
生活・療養看護に関する事務を指すと解されている。そ
            して、身上監護・財産管理に当たり、成年後見人には
身上配慮義務があり、原則として、身上配慮義務
            上に関するあらゆる事務を含む
ものである(後見サポート858)。

              
          
              mission
            
 ご本人の願いを叶える
  
mission 願いを叶える
 <イラスト
 S-kuniko作>
 
 
私の願い】 利用例 (「活動」と「参加」における分類項目は、ICF詳細分類と定義による)

 ウェブ アニメータ75歳 男性
 Y男さん
 ウェブ アニメータ願い 墓参り、お土産屋の確認、清水寺へ行きたい
 ウェブ アニメータICF d9205 
 d9208
    
5年前に妻を亡くしたY男は、親戚の人の協力により京都の嵐山でお土産屋をしていたが、病気になった。一人
息子が仕事の関係で面倒を見ることが出来ず、住居を売却し、お土産屋を親戚に頼んで、一年前に上京し施設
に入居した。しかし、お土産屋と先祖代々のお墓の状況が気になるので確認したい。原発性マクログロブリン血
であるため元気な内に住職・親戚・友人に会いたい。 お土産屋に戻り、観光客と触れ合いながら、嵐山の景
色を一望したい。そして、妻との思い出がある清水寺へ行きたい。それができれば、何も思い残すことはない。
    ウェブ アニメータ
<Y男さんの状況について>
d460 様々な場所での移動
d4600  「施設内の移動」
      施設内における歩行や移動はできる  
d4600.000
d4601  「施設内の移動」
      施設以外の屋内歩行や移動はできる。かかりつけの病院や食事処内などは問題なく移動できるが、
      初めての場所は移動できない。屋内移動に特別制限はない。  d4601.110 
d4602 「屋外の移動」
      屋外での長距離歩行や移動は、原発性マクログロブリン血症による容態の急変に注意を要するため
      誰かが見守り、支えが必要である。日常生活で用具は使用していないが、疲れやすい。予備的に車
      椅子があれば、特に制限はない。  
d4602.220
          
d360 コミュニケーション用具および技法の利用
d3600  「遠隔通信用具の利用」
      
施設内事務所電話から相手の番号にかけることができる。携帯電話の操作もできる。鉛筆・ペンで
      手紙を書くことができる。  d3600.110

          
d350 会話
d3500  「会話の開始」

     
 時候の挨拶や自己紹介が積極的にでき、質問ができる。
d3501  「会話の持続」
      持続的な言葉のやりとりができ、場の空気を読み、話題作りや場面展開ができる。
d3502  「会話の終結」
      きりの良いところで話題を終わらせることができ、場面に適した終結の辞を表現できる。
d3503  「一対一での会話」
      テーマを決めて、相手との会話を開始・持続・形成・終結ができる。
d3504  「多人数での会話」
      積極的にグループの輪に参加し、他人の話を聞き、意見交換し、持続・形成・終結ができる。
          

<
願いを叶えるため、生活機能分類を活用してみましょう>
d3600 d7101 d170
      施設内事務所電話で、京都の住職と親戚に時候の挨拶と日頃の感謝を伝え、近々帰郷し立寄る事
      を伝えた。其々の近況を聞き、メモをとった。友人に帰郷する内容の手紙を書いた。
d6602 d3352 d163
      施設のスタッフの家族が、京都・奈良方面へ旅行の計画中であることを知り、嵐山観光スポットを推
      薦し、話したり書いたりして援助し、自分の帰省につき故郷への思いを深めた。
d4702 d4708 d3600 d3500
      東京から京都まで、京都駅から嵐山までの移動交通手段を調べる。四条大宮(=阪急大宮)から

      山への路線で、ちんちん電車(京福電車嵐山線通称「嵐電(らんでん)」の情報を親戚に電話して聞
      いた。

d4501 d4551 d855 d3600
      
清水寺昇降等で移動の際、介助してくれる人を探すため、京都市内のボランティア団体に電話連絡
      したところ、大学生のボランティアが同行してくれることになった。
d3600 d7101 d865 d177
      
大学生のボランティアが送ってくれた、パンフレットの旅行会社に電話をした。旅費・宿泊費の見積り
      をとり、ホテル<施設・料理>で選択した結果、「E見積り」に決定した。
d330 d7601
      
出張の多い長男に同行してもらえるか否かにつき話し合ったところ、長男の協力を得られ、長男は仕
      事のスケジュール調整にとりかかった。
d5702 原発性マクログロブリン血症のため、、リンパ節の腫れ、肝臓・脾臓の腫れや、血液の循環障害によ
      る、腎臓の働き(腎機能)の低下など、容態急変に対応出来るよう、主治医を訪ねることを長男に話し
      了解を得た。
d4701 d3503 d5702
      
タクシーを手配し、主治医を訪ね話しをしたところ、京都市内での緊急連絡先を教えてくれた。
d3503 d740
      施設長に事情を説明し、長男が同行することで外出許可をもらった。
d170 d860
      
通帳・印鑑を持参し、銀行の窓口へ行き、振込書に必要事項を記入し、旅費・宿泊費を送金した。
          
      

         
                           虫メガネポイントもご覧下さい
           
 
      虫メガネポイント
         
        ウェブ アニメータ
人の発達時期は、乳幼児期・少年期・青年期・成人期・老年期の区別があり、ライフサイクルに応じた心理的課題
          が提唱されています。この間、肉体的にも精神的にも成長し、自己を練磨して行く。この時間と空間こそがその人
          に与えられた最大の自由なのです。
ご本人がどのような状況にあっても、ご本人の自由な時間を良く生きるため
          に、後見人として共に歩むことが与えられた使命である
考えます。
        
ウェブ アニメータ認知症施設実習の際に、手引書として「生活機能分類の活用に向けて」を知り勉強になりました。興味のある方は
          厚生労働省・WHOのホームページ等をご参照下さい。

         
    
                                                                2010.08.03
                               

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